Shunpanro
春帆楼
歴史と交通の要綱・関門海峡を見渡す日本のふぐ料理公許第1号の名店
山口県下関市

『春帆楼』は、その関門海峡を見渡す創業130余年の老舗。日本の初代総理大臣・伊藤博文が愛した割烹旅館で、歴史的な外交会談も催されました。『春帆楼』を語るうえで外せないのが日本の伝統食材「ふぐ」。猛毒があり、禁食にしている国も多いのですが、日本では古くから親しまれています。下関はふぐの取扱量が日本一で、全国でも珍しいふぐに特化した卸売市場や加工業者が多いことから、下関の代名詞となっています。ふぐが禁食された時代、伊藤博文が『春帆楼』で食べたふぐ料理のおいしさに感動し、全国に先駆けてふぐ食を解禁。「ふぐ料理公許第1号店」として、全国に名を馳せる店となりました。今回は、日本独自の食文化であるふぐ料理の歴史、この地の特性の説明とともに、極上のふぐ料理を堪能していただくプランを用意しました。

- 料亭に宿る「7つの美」
- 料亭は、本格的な日本料理をはじめ、建築、おもてなし、伝統文化など、日本の美や職人の技を集めた総合芸術が体感できる高級飲食店です。
今回は、瀬戸内7県の料亭の魅力を「7つの美」に分けて紐解き、その奥深い世界をご紹介します。
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1. 食の美
厨房では、資格に裏付けされたふぐの知識や磨き上げられた技を持つ8人の職人が腕を振るっています。ふぐ料理の醍醐味といえば、薄造りしたふぐの身の先端を立たせる華麗な盛り付け。透けるような身の薄さを強調しながら、豪華さも際立たせるために、有田焼の絵皿を使用。器との調和も楽しんでもらえるように、菊の花を模した「菊盛り」、ツルを模した「鶴盛り」など、職人の卓越した技で芸術的に盛り付けられます。『春帆楼』の絵皿盛を習得するには、厨房での実地経験が5年以上はかかるといわれています。さらに、ふぐの味を引き立てる自家製のポン酢やふぐ刺し専用のネギ「安岡葱」など、調味料や薬味にもこだわっています。
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2. 建築の美
1945年の戦災で全焼しましたが、まもなく復興。現在の建物は、1985年12月に全面改築されました。和の趣が息づく10室の個室からは船が行き交う関門海峡が眺められ、くつろぎの時間が過ごせます。天皇陛下の御座所だった宴会会場「帝の間」は、欄間や床の間を配した和の設えに洋のシャンデリアが映える瀟洒な空間。関門海峡が一望できるパノラマビューも圧巻です。
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3. しつらいの美
日本の歴代総理大臣の書や、『春帆楼』の名が書かれた伊藤博文直筆の書簡など、希少な歴史関連資料や作品などを数多く収蔵・展示。ここからも『春帆楼』の歴史を垣間見ることができます。ふぐをモチーフにした絵画やガラス細工、色彩豊かな絵皿など、ふぐに関連する調度品も館内を彩ります。
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4. おもてなしの美
下関の迎賓館として料理を主役としながらも、ゲストにくつろぎや親しみを感じてもらえるよう努めています。『春帆楼』の始まりは、大しけで魚が手に入らない日に「魚を食したい」という伊藤博文の要望に応えようと、当時の女将がお手討ち覚悟で禁制のふぐを出したことから。その相手を想いもてなす心は、今も脈々と受け継がれています。
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5. 生活の美
格調高い老舗の歴史を伝えつつ、モダンな雰囲気の館内。さまざまなタイプの個室があるため、子どもの成長を願う伝統行事や両家の顔合わせなど、晴れの日の会合にも選ばれています。気品ある設えや意匠を配した4階の宴会会場「帝の間」では、結納や披露宴も行われています。
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6. 芸能の美
茶事や箏曲の演奏会など、地域の文化人による芸事の集いや催しから、プロ棋士による将棋のタイトル戦まで、大小さまざまな日本の伝統芸能の会場に選ばれてきました。歴史と伝統が息づく『春帆楼』は、こうした和の伝統芸能や催しなども大切にしています。
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7. 伝統文化の美
下関の伝統文化「下関平家踊り」。源平合戦の戦いで敗れた平家一門の供養の盆踊りに源を発し、胸より上に手を繰り上げ十一拍子で踊ります。地域を代表する夏祭り「馬関まつり」では、約4000人の踊り手が参加。『春帆楼』にも、この踊りの伝承活動に参加しているスタッフがいます。
- 春帆楼のご紹介
- 数々の歴史の舞台となった下関市の関門海峡を見下ろす高台に位置する料理旅館。初代内閣総理大臣・伊藤博文の命名により創業、1888年にその伊藤博文より「ふぐ料理公許第1号」に認定された、日本を代表するふぐ料理の名店です。1895年に締結された日清講和条約(下関条約)の会場としても広く知られており、時代の変遷を見届けてきました。
これまで、天皇皇后両陛下をはじめ、歴代の総理大臣や名士がふぐ料理を味わいに来店。現在は、東京や大阪にも支店があり、全国の食通に愛されています。下関の美味として食通を唸らせてきたふぐ料理。国内で初めてその禁食令が解かれた歴史ある名店で、日本独自の食文化と滋味深い味わいを心ゆくまでお楽しみください。
- 住所
- 山口県下関市阿弥陀寺町4-2
- TEL
- 083-223-7181
- 営業時間
- 11:00~14:00(最終入店12:30)、17:00~22:00(最終入店19:00) ※完全予約制
- 定休日
- なし
- 駐車場
- 30台
- ホームページ
- https://www.shunpanro.com/















