Arate Saryo

荒手茶寮

美術館のような空間で懐石料理を味わう岡山後楽園外苑の風情ある料亭

岡山県岡山市北区

水戸の「偕楽園」、金沢の「兼六園」とともに日本三名園に数えられる国指定特別名勝『岡山後楽園』。今から約300年前、岡山藩2代藩主・池田綱政が藩主のやすらぎの場として作らせた池泉回遊式の庭園です。黒い下見板張りの外観から「烏城」と呼ばれる岡山城と隣り合い、岡山を象徴する観光地として、市民の憩いの場として親しまれています。
その『岡山後楽園』の外苑にたたずむ『荒手茶寮』は、1933年に創業した岡山を代表する料亭。ここで味わえるのは、伝統の技と日本料理の粋を極めた懐石料理。四季折々の食材と真摯に向き合い、丁寧に出汁をひき、盛り付けや器の妙に心を配る。まさに五感で楽しむ日本ならではの和食が堪能できます。そして驚くべきは、館内のいたるところに飾られた貴重な調度品や岡山ゆかりの美術品、骨董品の数々。訪れる人々の心を潤す美術館さながらの館内をご案内し、岡山の伝統芸能「備中神楽」を観劇する特別なプランを用意しました。
  • PLANA

    伝統文化" 備中神楽"を観覧し、女将の案内で荒手茶寮の芸術品を味わいつくすひととき

  • PLANB

    女将の案内で、荒手茶寮の芸術品の数々を見学するひととき

料亭に宿る「7つの美」
料亭は、本格的な日本料理をはじめ、建築、おもてなし、伝統文化など、日本の美や職人の技を集めた総合芸術が体感できる高級飲食店です。
今回は、瀬戸内7県の料亭の魅力を「7つの美」に分けて紐解き、その奥深い世界をご紹介します。
  • 1. しつらいの美

    備中ゆかりの日本画家・妹尾天然が描いた迫力ある龍の天井絵をはじめ、江戸・元禄期の絵師・狩野為信の屏風、禅の教えを表した建仁寺ゆかりの掛け軸、華やかな装飾が施された木製の御殿火鉢、岡山の伝統工芸品「烏城彫り」の御膳や古備前の壺など、数えきれないほどの貴重な芸術品や調度品が並びます。四季折々の旬の味覚を堪能する伝統的な懐石料理とともに、日本の伝統文化や芸術に触れる贅沢なひとときをお過ごしください。

  • 2. 食の美

    『荒手茶寮』の代表であり、料理人である堀江一文さん。旬の食材を色鮮やかに盛り付けた八寸、昆布と本枯節でとる一番出汁の旨みと香り、酒蒸しにしたタイの旨みを楽しむ椀物など、ひと皿ひと皿に精緻な仕事を施しています。最近は岡山の歴代藩主が食べていた料理の再現にも挑戦。こうした日本料理への飽くなき探求心も、『荒手茶寮』の料理の礎となっています。

  • 3. 建築の美

    斎の荒手屋敷を再現。日本の「侘び寂び」の精神を形にした数寄屋造りで、灯篭、建具の一部などは当時の名残を今に留めています。かつて上皇様が皇太子の時に宿泊された「臨川亭」、主君を守るために家臣が控えていたとされる「武者隠しの間」(帳台構え)を備えた「菊の間」もあります。

  • 4. 伝統文化の美

    館内の万竹堂を舞台に、今回のAプランでも体験できる岡山の伝統芸能「備中神楽」の上演や茶事など、日本の伝統文化にまつわる催しが行われてきました。岡山後楽園で行われる伝統行事、催事の料理を手がけることもあり、岡山の伝統文化の発信にも貢献しています。

  • 5. 生活の美

    老舗料亭として、岡山の迎賓館として愛されてきた荒手茶寮。現在も結婚式や顔合わせの食事会、結納など特別な日に選ばれています。かつて『荒手茶寮』で結婚式を挙げたご夫婦が食事に訪れて、当時の思い出を懐かしむ様子も。世代を超えて人々の記憶に残る時間を紡いでいます。

  • 6. 芸能の美

    これまで、岡山県内の文化人からの依頼で、日本の伝統楽器である筝の演奏会なども開催。歴史と伝統、風格を備えた空間は、地域の伝統芸能を披露する場、伝統芸能に触れられる場としても選ばれています。艶やかな着物の装いもいっそう美しく際立たせてくれます。

  • 7. おもてなしの美

    上皇様が皇太子の時に宿泊されたこと、昭和天皇の第4皇女・厚子内親王が、元岡山藩主の孫である池田隆政氏と顔合わせされたことでも知られる由緒ある料亭。お出迎えや料理を供するタイミング、お見送りなど、きめ細やかな心配りが光ります。生け花や季節のしつらい、懐石料理の隅々にも、ゲストを思う心や敬意が宿ります。

荒手茶寮のご紹介
1933年に岡山市の旭川に架かる旧相生橋のたもとにあった岡山藩家老伊木家の格式高い屋敷を利用して暖簾をかかげたのが始まり。創業者の堀江文一氏は、宮内庁の大膳職を務めたのち、岡山の料理業界の発展を志してこの地で営業を始めました。しかし1934年の台風被害で移転を余儀なくされ、1938年に岡山後楽園外苑にあった民有地を購入し移築。1945年の岡山大空襲で建物は全焼しましたが、当時の資料をもとに再建され現在に至っています。
戦災を免れた調度品や絵画、伝統工芸品などを配した館内は、非日常に誘う風情あふれる空間。満開の桜や赤く色づいた紅葉が眺められる客室もあり、見頃の時期は心待ちにしている常連客で賑わいます。その宴の主役は、岡山の旬の恵みや瀬戸内の鮮魚をふんだんに使った端正な懐石料理。和食の粋、日本文化の奥深さに触れるひとときをお過ごしください。
住所
岡山県岡山市北区後楽園1-9
TEL
086-272-3171(11:00~16:00)
営業時間
12:00~14:00、17:00~21:30 ※完全予約制、11:00~16:00はカフェ営業あり
定休日
不定休
駐車場
5台
ホームページ
https://aratesaryo.com/